ブッダ読み終わった。
本物は時代を感じさせない。

ブッダが鹿やワニに丁寧に説法を説く場面が好きだった。

彼らは話せないだけで、ちゃんと心があって
いろんな事を日々感じながら生きているんだな~というのは
私自身も猫、犬と暮らしていて感じるのと
言葉も通じているなと思うこともある。

手塚治さんの絵がまた素敵で
生きとし生けるもの
それぞれの命がいきいきとしっかり生きていた。

ブッダの生きていた時代にはその教えによって
沢山のブッダ(目覚めた人)がいたそうな。

悟りって
ずっと「今ここ」に気づき続けることと
恐怖を消し去ること、乗り越えること
(全ては生まれては消えていく儚いものだと言うことが
腹の底にストンと落ちてくれば恐怖心は自然と消えていく)
なのかなと。
だから1度、悟ったから終わりではなく
ずっと生きている間は悟り続けなくてはいけない。

私達の意識、思考、感情、行動、言葉、全てが周りや自然にも影響を与えている。
それらを整えて、清浄さを心がけることで少しづつ何かを変えていっている。

ブッダが瞑想したのも悟りを開いたのも菩提樹の木の下。
自然の中で過ごすことで心が静かで透明になる。
迷いや不安のあるときこそ
自然の中でゆっくり呼吸をすることで心がクリアになる。
自然の中で過ごす時間を大事にしていきたい。

ゆっくり呼吸をすること
足の裏を大地につけること

1部抜粋。

!!!ネタバレあり!!!

ブッダ12巻 旅の終わり 解説より 萩尾 望都
1部抜粋

巨人ヤタラは魔物のように人々に恐れられている。
だが心の中は、優しさに飢えている。
ヤタラは優しい女奴隷と知りあい、母親のようにしたう。
彼女は実は、ルリ王子の母親なのだ。
疫病が流行し、ルリ王子は母のいる奴隷小屋を焼く。
狂ったように天に吠えるヤタラと
ブッダは出会う。
ブッダはヤタラに語る。

「苦しんでいるのはおまえだけではない。
ルリ王子もまた、苦しんだだろう」と。

人々の苦しみをヤタラに語り、

「この世に幸福な人間はいない」と言う。

するとヤタラは泣く。
巨大な身をつっぷして、まるまる1ページを使って、どうしようもない
世の不条理を泣くのである。

「なぜ人は不幸なのか、
不幸なのになぜ人はこの世に生きているのか」と
ヤタラは再び問う。

するとブッダは答える。

「木や草や山や川がそこにあるように、
人間もこの自然の中にあるからには、ちゃんと
意味があって生きているのだ。
あらゆるものとつながりを持って。
そのつながりの中でお前は、大事な役目をしているのだよ。
もしお前が、この世にいないならば何かが狂ってしまうだろう。」

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