夢を見た
私は真っ白なビルの中のカフェで
ショートカットの女性と話していた
そこで恒星での出来事をお互い発表していた
「そこであなたが得たものは?」
と聞かれ、
「水が変わった
水を変えることができた。」
と私は答えた。
店内にアナウンスが響き渡る
「1:08離陸のアメリカのフロリダ行きはまもなく搭乗手続きを締め切らせていただきます」
そこで思い出したのは私はアメリカに行く予定だったこと
慌ててカフェを飛び出し、ひたすら階段を登ったが
飛行機には間に合わなかった
そもそもなんでアメリカ?
アメリカにはもう行けなくなるから、アメリカに行こうと思ったのだ。
特に予定も行きたいところもなかった。何も決めていない。
乗り遅れて、その飛行機に乗る人達を見ていた。
最後に見たのは、真っ黒なスーツを着て大きなスーツケースを持った男性だった。
「もう特に行きたい国もないのに、無理して外に出ることはない」
と使えなくなった航空チケットを握りしめながら、私はつぶやいた