ヒマラヤの師と共に
シュリー・エム

年の初めにおもしろくてあっという間に読んだ本。今もたまに見返す。
12章 p、87
マイ・マーという裸の女聖者の話しが印象深く残った。

インドの南端。ベンガル湾、インド洋、アラビア海が合流する地点。
カンニャクマーリの砂浜で何匹かの野良犬と裸で暮らしている聖者。
シュリー氏がマイ・マーに出会った瞬間の事が鮮明に描かれていた。

社会的な模範などはまったく気にせず
基本的に服も着ようとせず
彼女はいつも食事を分けてあげる野良犬たちに囲まれて暮らしていた。

海を背景に野良犬たちに囲まれる彼女の立ち姿がリアルに目に浮かび
とても綺麗だなと感じた。

自ら炎を産み出した奇跡的な話しも描かれてる。

彼女は突如カンニャクマーリに現れ、
初め住民達に狂人だと思われ誰も食べ物をあたえようとしなかったが
人々が奇跡を目の辺りにし、聖者と呼ばれるようになったマイ・マー

写真のマイ・マーはとても優しい笑顔で犬と写っている。
存在の透明感は写真からでも伝わってくる。
こういう人がこの地球上に存在していたのだと
嬉しい気持ちになる。
マイ・マーの見ていた海も私の見ている海もつながっている。

静けさの中でただ感じて
海の消えてしまった音を聴いていたのだろうかと
思いを馳せてみる。

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