映画観た

「きっとうまくいく」

*ネタバレ注意

 

 

 

 

時間の長い映画だったが
おもしろくてぐいぐい引き込まれた
今から8年前のインド映画。
笑いあり、涙ありで
言葉で表現しきれないほどおもしろかった。

この映画をみると
「大丈夫、きっとうまくいく」と
何度も唱えたくなる。

あとあの踊りと音楽が妙に癖になる。笑
力強い目力で踊るダンスからは目が離せなくなる。

インド経済は急速に成長中で大きく成長し続けている。
カースト制度も未だ残っており
格差もひどい
産まれたときに定められた運命を抜け出すことが
どれだけ大変なことか

そのあたりの事もリアルに描かれていた

インドは仏教発祥の地で聖者も多い代わりに闇も深い。
光と闇のコントラストが未だに多くの人を惹きつけている理由なのかもしれない

社会は何かと競争競争で
本当につくづく競争なんてばかげていてくだらないなと感じた。
1位を争う、あらゆる競争はくだらない
資本主義のばかばかしさ
若者の未来へのプレッシャーを見事に描いており
とてもリアルで、恐怖心が痛いほど伝わってくる。

インドでは自殺する学生が多いらしく
その若者や生きる事への恐怖心を抱えている人へのメッセージ性の高い映画

誰でも死んでしまいたいと思うことがあると思うのだけど
たいていは親、家族の顔が浮かんだり
後々のことを考えると思いとどまってしまうことが多いのだと思う
でも何かの糸がプチっと切れた瞬間、衝動的に行ってしまうのだろう
また自ら死ぬというのは、動物的本能に逆らうわけで
ある意味とてもパワーのいることだ。
衝動的に死へと飛び出すにはパワーが無いとできない。

そのパワーを自分の人生を生ききるために使えるよう
この言葉を何度も言っていたのだろうな。

「きっとうまくいく」

そうやって自分で自分の心の鎖をといて
恐怖心で震えているハートを暖め
生きる希望をあたえる
リラックスした時に本来の力が発揮できる

心はとても臆病になりやすいから
この言葉を唱えれば大丈夫なんだとランチョーは言っていた。

とにかく主人公のランチョーがとても魅力的で
彼の抱えていた秘密が明らかになったときに、
色んな今までの事がフラッシュバックし、ぐっときた。
内容的には重いのだけど、全く重さを感じずに
シュールな笑いもあり、
あまりにもおもしろすぎて膝を叩きながら笑い転げた。
インドの笑いのセンスは最高。
どんなに苦しいときでも笑いを忘れないって素晴らしいなと。

色々考えさせられ、最後には希望が持てる映画だった。

こういう素晴らしい映画を見れたことに
感謝したくなる。

結局は人間好きなことをするのが一番いい。
生きている実感や楽しいっていうのは、
好きなことでしか感じられない

また最後のラダックの場面がとても印象深く美しい。
ラダックと言えばチベット仏教とダライラマ法王のイメージ。

いつかインドに行った際はラダックにぜひ行ってみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時代は急速に変化しているし、
お金の概念もがらっと変わり、

とにかく新しくなる。
だから皆好きなことをしたらいいと思う
その準備を無理のない範囲で少しずつ始めていけばいい
好きなことをとことん極めていこう

ただ、時代の変わり目は大変な事もある
でもそれは悪い変化ではないと信じたい。

今のインドらしさは良くも悪くも変わっていくだろう
だからこんな過酷な時代もあったのね
と思い出話になるときが来るかもしれない。

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